「檜扇」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版
ひおうぎ/檜扇
木製の扇の一種。宮中などで束帯・衣冠・直衣などを着した大礼の際に用いられたものであったが、僧が法衣を被着するときに執持物として用いるようになった。形状は、檜の柾目の薄板を数枚重ね合わせて要をさだめ、上端部を白絹糸にて綴じ合わせ、外側には房を飾る。一枚の薄板を橋と数えた。増上寺御忌などのとき、会奉行・会行事・式衆は檜扇を用いる。昭和五八年(一九八三)『法要集』が新訂されたときに、扇は中啓と広骨扇の二種のみとなった。
【参照項目】➡扇
【執筆者:中野晃了】