「念死念仏集」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ねんしねんぶつしゅう/念死念仏集
七巻(冊数は刊本によって異なる)。『浄土念死念仏集』『唯称上人念死念仏集』ともいう。唯称(一六一七—一六八〇)著。貞享元年(一六八四)刊。三心具足の念仏を称えるための心構えを具体的に示すことを目的としたもの。文体は和語で、三心具足のためには念死念仏の心を用いるべきことを中心に、人の臨終には多くの様相があることを三四項目にわたって示し、念死念仏の心を高めようとしている。明治二一年(一八八八)に刊行されて以来翻刻はされていない。
【参考】塚田晃信「『念死念仏集』について—〈念死〉の文学的普遍性を中心に—」(『明海日本語』二、一九九六)
【参照項目】➡念死念仏
【執筆者:郡嶋昭示】