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「頓教一乗海」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:30時点における最新版

とんぎょういちじょうかい/頓教一乗海

浄土教の特性を海に喩えた表現。すみやかに(頓教)すべてのものがひとしく(一乗)仏果に至ることができるため、海のように広く深い教えであるということ。善導が「我れ、菩薩蔵、頓教一乗海に依って、偈を説いて、三宝に帰して、仏心と相応せん」(『観経疏』玄義分、聖典二・一六〇/浄全二・一上)と述べる説示に拠る。また法然は、浄土教頓教の中の頓教であるとして「頓中之頓」(『無量寿経釈』昭法全六八)と述べている。


【参照項目】➡頓漸二教


【執筆者:大屋正順】