寺院などの事務や庶務を司る役職名。知とは司ることを意味し、事は事務庶務などのこと。『大宝積経』五六には寺院の諸事を司ることの例として、比丘びくが托鉢中には寺の田地を清掃し、夜には門を閉じ朝には門を開ける、もし寺中において破損の所があれば速やかに補修する、などと具体的にその役割が記されている。
【執筆者:大蔵健司】