「大経直談要註記」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
だいきょうじきだんようちゅうき/大経直談要註記
二四巻。『無量寿経直談要註記』『大経要註記』ともいう。聖聡撰。永享五年(一四三三)成立。『無量寿経』の注釈書。聖聡晩年の著作、代表的著作の一つ。増上寺で行った「浄土三部経」の講義録がその原型になったと推定される。本来、「浄土三部経」の全てに注釈がなされたと考えられるが、現在伝わるのは本書と『阿弥陀経』についての『小経直談要註記』八巻との二部のみである。教理的には師聖冏の『釈浄土二蔵義』に説かれる随他扶宗の教学からの影響を受けており、相伝を重視する聖聡の姿勢が看取される。また、全二四巻のうち第一巻は、法然『無量寿経私記(釈)』を本書玄義分として全文掲げている。
【所収】浄全一三
【参考】岸一英「『大経直談要註記』について」(『聖聡上人典籍研究』山喜房仏書林、一九八九)
【参照項目】➡小経直談要註記
【執筆者:東海林良昌】