「大雄」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
だいおう/大雄
釈尊の別称の一つで、偉大な英雄の意味。Ⓢmahāvīraの訳。世雄、大勇とも訳される。『無量寿経』では世尊・世眼・世英・天尊と並べられて用いられている。すなわち「今日世雄、諸仏の所住に住し」(聖典一・二一七~八/浄全一・三)と言われ、仏の異称の一つとされる。浄影寺慧遠はこれを釈して「仏世間において最も雄猛となす。故に世雄という」(『無量寿経義疏』正蔵三七・一〇〇上)とする。またⓈmahāvīraはジャイナ教の開祖の名でもあり、この語がインドにおいて偉人一般をたたえる語であったことがうかがわれる。
【執筆者:石田一裕】