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「大雲院」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版

だいうんいん/大雲院

京都市東山区祇園町南側。龍池山貞安寺。単立寺院。天正一五年(一五八七)貞安の開創。もとは烏丸西、御池北の二条殿の地にあり、ここで織田信長の子である信忠を追善回向したのが当寺のはじまりという。寺名は信忠の法名大雲院仙厳居士による。同一八年豊臣秀吉の命で四条京極に移転。昭和四七年(一九七二)現在地に移転。塔頭たっちゅう一二院を有し、三代将軍徳川家光が知恩院を再建するにあたって当寺を規範にしたという。墓地には儒学者の伊藤坦庵、盗賊の石川五右衛門、近代南画の大家富岡鉄斎の墓がある。


【資料】水野恭一郎・中井真孝編『京都浄土宗寺院文書』(同朋舎出版、一九八〇)


【参照項目】➡安土問答貞安


【執筆者:伊藤茂樹】