「衆徒」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:27時点における最新版
しゅと/衆徒
大衆の徒。「しゅうと」ともいう。仲間や弟子の集まり。平安時代より南都や比叡山などの諸大寺院に住む多くの弟子僧、特に位の低い者のことを言い、僧兵の意味にも用いられていた。浄土宗内においても僧侶の集団を衆徒と称することがある。『四十八巻伝』三一(七箇条制誡の段)には「南都北嶺の衆徒、念仏の興行を咎め、上人の化導を障礙せむとす」(聖典六・四八五)と、僧兵としての用例が見られる。また『授手印』には「これに依って、肥州白河川の辺り、往生院の内において、二十有の衆徒を結び」(聖典五・二二四)とあるように、単に僧侶の集まりを称する語として用いている。
【参照項目】➡僧兵
【執筆者:兼岩和広】