「食訖偈」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
じきこつげ/食訖偈
食作法で食事後に唱える偈文。「飯食已訖 当願衆生 所作皆弁 具諸仏法」。出典は『八十華厳』一四、浄行品一一(正蔵一〇・七一下)。ただし、小食(朝食)のときは「小食已訖」と唱え、正食(昼食)には「飯食已訖」と唱える。「食訖」はこの食事で満ち足り訖ったという意味。この食事で身も心も満ち足りて、共になすべきことをなして、仏の智慧が具わることを念じる。この偈文を唱えてから十念して食作法を終える。『諸回向宝鑑』二、時食儀(一六ウ)にはこの偈文を「結斎」とし、『浄土苾蒭宝庫』下(六オ)には「食作法」とある。
【執筆者:西城宗隆】