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「招喚」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版

しょうかん/招喚

招き呼ぶこと。阿弥陀仏がすぐに来たれと衆生を招き呼ぶこと。発遣はっけんの対語。善導の『観経疏散善義の二河白道の喩えに「弥陀、悲心をもって招喚したまう」(聖典二・二九九/浄全二・六〇下)とある。これは群賊ぐんぞく悪獣に追われた人が、火と水があい迫る河に行く手を阻まれ、必死の思いで中間の極めて細い道(白道)を渡ろうとしたとき、背後からはこの道を行けと促す声(釈迦)がし、対岸の西方からは直ちに来たれという声がした。この直ちに来たれという声は、実は阿弥陀仏衆生極楽招喚するものであると善導は説明する。


【参照項目】➡発遣・招喚二河白道


【執筆者:粂原恒久】