「五劫思惟諍論鈔」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
ごこうしゆいそうろんしょう/五劫思惟諍論鈔
巻数不明。長西撰。『源流章』の長西門下についての記述中で紹介される典籍で、現存はしない。長西の門下である澄空(如輪房)と理円とが、法蔵比丘の五劫の思惟は思惟のみであったのか、修行を伴っていたのかという点で論争した際、長西が本書を作して決判したという。長西の説は、五劫は修行を伴っていたのであって思念のみではないというもので、浄影寺慧遠等の解釈を踏まえたものと考えられる。
【参考】住田智見『浄土源流章』(法蔵館、一九八二)
【執筆者:吉田淳雄】