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「香水偈」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

こうずいげ/香水偈

道場入堂する際に手を浄めるときに唱える偈文。「八功徳水浄諸塵はっくどくすいじょうしょじん 盥掌去垢心無染かんしょうこくしんむぜん 執持禁戒無欠犯しゅうじこんかいむけつぼん 一切衆生亦如是いっさいしゅじょうやくにょぜ」。出典は『四分律刪繁補闕行事鈔』(正蔵四〇・三五下)。極楽浄土にある甘く冷たく清浄で心身を養う八つの功徳のある水は、身心の塵と垢を洗い流して浄めるように、この香水で手を洗って垢を除き、心も染まらないように清浄になって、すべての人々が禁戒をたもって犯すことがなく、目的を成就するようにと念じる文。五重相伝正伝法前伝(要偈道場)と授戒会の正授戒のときに香水・香湯作法をする際に唱える。このときは香水偈香湯偈を一つの偈文として唱え、各句の最後の字句を二音のばして発声する。受者が手を浄めている間、香水・香湯の係等が繰り返して唱える。受者は両手を差し伸べて、香水を流してもらい、手を浄める。香水は浄水を用いる。『布薩法則』でも唱えた。


【参照項目】➡香湯偈


【執筆者:西城宗隆】