「阿弥陀経疏鈔事義」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:17時点における最新版
あみだきょうしょしょうじぎ/阿弥陀経疏鈔事義
一巻。『阿弥陀経事義』ともいう。明・袾宏著。一六世紀後半から一七世紀初頭の成立。袾宏の自著『阿弥陀経疏鈔』で使用された難解な語句を取り上げて、その出典と意味を簡略に説明した書。出典文献としては『観経』『証道歌』『華厳玄談』『浄名経』『永嘉集』『文殊般若経』などの仏教文献が取り上げられているが、これにとどまらず、『論語』『孟子』『大学』『繫辞』『詩経』『管子』などの儒教文献等も多く用いられている。儒学で仏教の理論を解釈するのは、当時よく行われていたことであり、禅浄一致の傾向ともども、同時の仏教理解、浄土教解釈の特色をよく示した文献といえる。
【所収】続蔵二二
【参照項目】➡阿弥陀経疏鈔
【執筆者:肖越】