「往生礼讃要略記」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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おうじょうらいさんようりゃっき/往生礼讃要略記
三巻。入阿述。建治二年(一二七六)成立か。金沢文庫所蔵の写本。『往生礼讃』の注釈書。著者の入阿については諸行本願義に近い人物であり、覚明房長西の弟子の空寂という人物が該当するという説もある。この入阿には本書の他に『観経疏』の「序分義」と「定善義」と「散善義」、『法事讃』『観念法門』『般舟讃』の注釈書があり、鎌倉時代の善導研究を知るうえでも貴重な一書である。
【参考】塚本善隆「金沢文庫所蔵浄土宗学上の未伝稀覯の鎌倉古鈔本」(浄土学五・六、一九三三)、『金沢文庫資料全書』仏典四・浄土篇(一)解題(神奈川県立金沢文庫、一九八〇)
【執筆者:柴田泰山】