「パネルシアター」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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パネルシアター
不織布などのパネル布を貼った板を舞台とし、そこに、同じ素材の布で作った人形や文字などを貼ったり外したりして行う、おはなし・歌あそび・ゲームをはじめとした教育法、表現法。昭和四八年(一九七三)に古宇田亮順(東京教区・西光寺住職)が創案した。通常、舞台にはパネル布(日本不織布三一五〇番等)、絵(文字)にはPペーパー(MBSテック一三〇、一八〇番等)を用いる。Pペーパーは、もともと産業資材であった不織布から、絵の描きやすさ、程よい厚み、接着性などを考慮し古宇田が選定したもので、それにより「糸留め」による関節の動きや、「うら返し」「重ね貼り」などの独創的な仕掛けが可能となった。次いで古宇田は、ブラックパネルシアターや影絵式パネルシアターを考案した。平成一八年(二〇〇六)法然上人八〇〇年大遠忌記念事業の一つとしてパネルシアター委員会が発足した。
【参考】高橋司『児童文化と保育—心豊かな文化を育むために—』(宮帯出版社、二〇〇八)、法然上人八〇〇年大遠忌記念事業パネルシアター委員会編『お寺でパネルシアター』(浄土宗、二〇〇九)
【執筆者:後藤真法】