「隆寛律師全集」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:35時点における最新版
りゅうかんりっしぜんしゅう/隆寛律師全集
隆寛著、安井広度監修。全二巻。第一巻は昭和一四年(一九三九)一一月、第二巻は翌年九月、ともに真宗典籍刊行会の刊行。第一巻は桑谷観宇、戸松憲千代編纂。第二巻は稲葉秀賢の編纂。隆寛の著作全集である。本書は昭和八年(一九三三)金沢文庫で発見された隆寛撰述の古写本を中心に、上巻に『滅罪劫数義』『具三心義』『極楽浄土宗義』、下巻に『散善義問答』が収載され、翻刻と詳細な解題が載る。翻刻は原本に忠実につとめ引用の典拠を明示しており、巻末には索引も附される。平井正戒の『隆寛律師の浄土教附遺文集』と重複するが、原本に忠実な翻刻や解題には価値がある。
【参照項目】➡隆寛、滅罪劫数義、具三心義、極楽浄土宗義、散善義問答、隆寛律師の浄土教
【執筆者:伊藤茂樹】