「法然浄土教の哲学的解明」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ほうねんじょうどきょうのてつがくてきかいめい/法然浄土教の哲学的解明
西川知雄著。昭和四八年(一九七三)九月、山喜房仏書林刊。西川知雄の遺稿集。浄土宗開宗八〇〇年記念として出版された。四編から成り、第一編は法然の思想研究に関する諸論文、第二編は浄土宗学に関する研究論文、第三編は法然教学の倫理学的研究の論文、第四編は倫理学に関する諸論文を収める。第一編は法然その人に焦点を当て、罪、苦の問題とその解決について実存的思考を施しつつ論じていく。第二編では著者独自の問題提起が浄土宗学へと向けられ、第三編は著者の初期の重厚な論考が法然へと注がれている。第四編は倫理学者としての課題解明に勤しんだ著者中期の思想軌跡である。巻頭に鵜飼隆玄の序、目次と本文のあとに著者略年譜、藤吉慈海のあとがきから構成される。
【執筆者:藤本淨彦】