清水擴著。平成四年(一九九二)二月、中央公論美術出版刊。平安時代において、貴族たちが主体となって造営した、法成寺伽藍や平等院伽藍をはじめとする浄土信仰による仏教建築の構成や性格を中心に、浄土教興隆以前の平安貴族建立寺院の状況とその変化、法華信仰による仏教建築、平安貴族たちの葬法と建築などについて多岐にわたり分析し、考察している。
【執筆者:高瀬理衣】