「日本往生極楽記」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:30時点における最新版
にほんおうじょうごくらくき/日本往生極楽記
一巻。慶滋保胤著。永延元年(九八七)頃成立。源信と深い交流を持つ保胤が、天台浄土教思想に基づき撰述した往生者の行業集。序文に、迦才『浄土論』と文諗・少康『瑞応刪伝』を先蹤として、本朝の国史・別伝を検索し故老に問いながら、四十余人の往生人を得たと記す。冒頭に聖徳太子・行基を配し、その後は比丘・沙弥・比丘尼・優婆塞・優婆夷の順に記される。日本最初の往生伝であり、これに影響を受け、多くの往生伝が撰述された。
【所収】続浄一七、仏全一〇七、『群書類従』五、『日本思想大系』七(岩波書店、一九七四)
【参照項目】➡慶滋保胤
【執筆者:吉原浩人】