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「天台菩薩戒義疏見聞」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版

てんだいぼさつかいぎしょけんもん/天台菩薩戒義疏見聞

七巻。道光撰。智顗ちぎの『菩薩戒義疏』の注釈書。円琳の『菩薩戒義疏鈔』の注釈もみられる。題下の註記には、道光が弘安三年(一二八〇)四月一七日、万寿禅院の覚空より戒疏の講義を聞いて筆録したとある。元徳二年(一三三〇)、道光八〇歳のときに完成した。天台の一乗円頓戒を説き、南都の学説に対立している。第一巻は伝戒の系統、南都と北嶺の戒の相違、中国と日本の儀式の相違、さらに梵網戒と七衆の関係を説いて、天台の戒の特徴を論じ、第二巻以降は義疏の題名、撰号および本文の講述をしている。本書に引用される書物は多様で、蘊斉『頂山記』などの佚書も見られる。


【所収】続浄一一


【執筆者:笠島崇信】