「単清」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
たんしょう/単清
生没年不明。佐渡の人。捨世の念仏聖。壮年の頃、百余人を率いて山に入り鉱石を掘っていたところ、洞窟が崩れその中に閉じ込められてしまった。そこで一心に弥陀を念ずると数日後に、ただ一人助かった。これより直ちに俗事を捨てて出家し、木食草衣、異形のまま行住坐臥ひたすら念仏に励んだ。奇瑞を顕すこと多く、蓮華の一葉に模した独特の弥陀三尊を描き、これを信じて念仏する者は光明を感見したとされる。臨終に際し異香紫雲の瑞相があり、没後に建てられた石碑は毎夜光を放ったという。
【資料】『鎮流祖伝』六(浄全一七)
【執筆者:長谷川匡俊】