説法の際に、釈尊により大衆の中から呼び出され、特に中心的に話しかけられる者。対告人、対告者ともいう。釈尊に相対して告げられる所の者の意。『無量寿経』中の阿難や弥勒、『観経』王宮会おうぐうえ中の韋提希夫人と阿難、『阿弥陀経』中の舎利弗がその例である。
【執筆者:佐藤堅正】