「洗浴偈」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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せんにょくげ/洗浴偈
入浴に際して唱える偈文。「洗浴身体 当願衆生 身心無垢 内外清浄」(『浄土苾蒭宝庫』下・六ウ)。身心・内外を清浄にすることを祈念する意。『八十華厳』には「洗浴身体 当願衆生 身心無垢 内外光潔」(正蔵一〇・七一下)とある。また『六十華厳』には「澡浴身体 当願衆生 身心無垢 光明無量」(正蔵九・四三二中)とある。正伝法の前には香湯に入浴することがある。このときは静粛を旨とし、笑語大声が禁じられている。『昭和修訂 曹洞宗行持軌範』の開浴の入浴法の項には「沐浴身体 当願衆生 身心無垢 内外光潔」(六〇、曹洞宗、一九八八)とある。
【執筆者:福西賢雄】