「支那浄土教史」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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しなじょうどきょうし/支那浄土教史
佐々木月樵著。上下二巻。大正二年(一九一三)一月、無我山房刊。近代の仏教研究法である歴史的観点から、中国浄土教教理の発展と変化を体系的に考察した書。著者が東京真宗大学本科における講義で使用した原稿をもとに執筆されたもので、全一七章で構成され、仏教伝来および浄土経典伝訳から清代の浄土教に至るまでの中国浄土教の教理を中心に、その展開を通論している。各章において、各時代の浄土教思想に論及した上で、その当時に活躍した諸師の伝記および教理の特徴を詳説している。附録として歴代浄土教籍略表と浄土教家索引略表が収載されている。
【執筆者:伊藤瑛梨】