「一枚起請諺論」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:19時点における最新版
いちまいきしょうげんろん/一枚起請諺論
二巻。『吉水遺誓諺論』『一枚起請文諺論』ともいう。忍澂著。宝永三年(一七〇六)刊。忍澂が伊勢蓮華谷寅載の請に応じて『一枚起請文』に対して註釈を試み、異端邪説の破斥を行ったもの。このために諺論という。本書には、同本異称の一巻本と二巻本が存在するが、その理由は、『吉水遺誓諺論』に隆円の『附録正流弁』を合冊し、二巻としたものの標題を『一枚起請諺論』とした刊本が存在した可能性があったためと考えられる。『一枚起請文』の主意は願行相続の一義にあるとし、これに反する一念義などの邪義を論難している。
【所収】『国文東方仏教叢書』二、浄全九
【執筆者:永田真隆】