「浄土十要」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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じょうどじゅうよう/浄土十要
一〇巻。明・智旭編、清・成時増補。永暦八年(一六五四)の跋がある。智旭によって編集された『浄土九要』に、成時が一要を加えて『浄土十要』として刊行。浄土・天台系諸師一〇人の代表的著作一三冊を指定し編集したものである。第一要として智旭『阿弥陀経要解』、第二要として遵式『往生浄土懺願儀』『往生浄土決疑行願二門』、第三要として成時『観無量寿仏経初心三昧門』『受持阿弥陀仏経行願儀』、第四要として智顗『十疑論』、第五要として飛錫『念仏三昧宝王論』、第六要として天如『浄土或問』、第七要として妙叶『宝王三昧念仏直指』、第八要として梵琦『西斎浄土詩』、第九要として伝灯『浄土生無生論』『浄土法語』、第十要として袁宏道『西方合論』が挙げられている。それ以後の中国近現代浄土思想に大きな影響を与えた。特に清・中華民国時代の印光はこの『浄土十要』を刊行し普及に努めた。
【所収】続蔵六一
【執筆者:肖越】