「正邪不可会弁」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
しょうじゃふかえべん/正邪不可会弁
一巻。法洲著。文化一二年(一八一五)撰。正義と邪義は融和会通できない旨を弁じた書の意味。一向宗信者中野玄蔵が、法岸より贈られた自著『専修念仏要語』と仏定著『日課念仏勧導記』二書に対して難破の書を著したので、弟子の法洲が護法扶宗および初心者の疑怯退を防ぐために本書を著して反論した。浄土宗正義の立場から善導・法然の源流を掲げ、邪義を一洗したもの。中野はこの書に対しても『朝霞弁』を著して反駁を加えたため、法洲は『正邪強会弁』をもって答えた。
【所収】益谷末吉編『還源叢書』一(還源会、一八九四)、『大日比三師講説集』下
【資料】『法洲和尚行業記』
【執筆者:宮入良光】