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「意識」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:19時点における最新版

いしき/意識

周囲や自身の行動に対する認識の意。この意識は哲学や心理学などにおいてさまざまに定義づけられる。日常語としては、ある物事に対して関心があることの意でも用いられる。仏教語としてはⓈmanovijñānaの訳語であり、仏教で説く六根のうちの意根を拠り所とする識のこと。物質以外に対する認識で、過去の出来事を想起することや、未来を推測することも意識の働きである。六識のうち、眼・耳・鼻・舌・身の五識を前五識という場合、意識は第六意識と呼ばれる。この第六意識はあくまでも認識の一つであり、心を意味するものではない。仏教語の心とは、意や識と同義語。また唯識学派ではこの六識阿頼耶識あらやしき末那識まなしきを加えた八識を心とみなす。


【参照項目】➡心意識六根・六境・六識


【執筆者:石田一裕】