「香象」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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こうぞう/香象
象型の香炉。白象の姿をかたどり、背に火炉を備えた香炉。象香炉、象香、象炉ともいう。香を焚いて道場の入り口に、頭を向かって左側にして置き、身を浄めるために跨いで道場へ入る。この作法を触香といい、授戒会、五重相伝などで用いる。香象は青色の香気を帯び、大海を渡るという大きな象をいう。『四十八巻伝』一〇には、「香呂・花筥・香象等常のごとし」(聖典六・一一四)とあり、道場に入る次第を記している。『翼賛』一〇には、「香象は木製で象の形を作り背の上に炉として香をたき、道場の戸外に置いて足香の用とす」(浄全一六・一〇七下)とある。
【参照項目】➡触香
【執筆者:池田智光】