「玄一」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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げんいつ/玄一
生没年、伝歴等は不明。新羅の法相学に通じた学僧であり、七世紀から八世紀初め頃に活躍したとされる。『東域伝灯目録』などの諸目録には『両巻無量寿経疏』二巻、『阿弥陀経疏』一巻など十余部の著述が挙げられ、浄土教に関連する著作があったとされる。ただし、現存するのは『無量寿経記』二巻のうち上巻(続蔵二二所収)のみである。著作中には法位の影響がみられ、また憬興『無量寿経連義述文賛』への引用が認められる。
【参考】韓普光『新羅浄土教思想の研究』(東方出版、一九九一)
【執筆者:工藤量導】