「阿弥陀経新疏」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:17時点における最新版
あみだきょうしんしょ/阿弥陀経新疏
二巻(欠本)。『阿弥陀経疏』『小阿弥陀経新疏』『霅川新疏』ともいう。宋・仁岳撰。宗暁の『楽邦文類』二、「阿弥陀経新疏序」(浄全六・九六〇上/正蔵四七・一六六下)によると、本疏は、仁岳が六〇歳になる前に、基や智円の『阿弥陀経疏』を補足するため、天台教学および浄土の諸説に基づいて著したものである。『義天録』には、仁岳がほかに『阿弥陀経疏指帰』二巻、『阿弥陀経疏指帰科』一巻も著したとされるが、いずれも現存しない。宋・可観『竹庵草録』「小本弥陀経五章」に、本疏の一部の趣旨が録され、良忠の『法事讃私記』、信瑞の『浄土三部経音義集』の中にも本疏の内容の引用が見られる。
【参考】林鳴宇『宋代天台教学の研究』(山喜房仏書林、二〇〇三)
【執筆者:林鳴宇】