「立華」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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りっか/立華
活花の形式の一つ。最も荘重な供華。梅などの花木・松などの樹枝などを大瓶に立て生けしたもの。立華は瓶に花を立てる立花から本格的な供華として立華となった。針金などを用い技巧を駆使して枝容を矯め整え、真(心)という役枝を中央に立て、それに正真・副・請・流・見越・前置の七つ道具と控・胴を加えた九つ道具で形造られたもので、一瓶のうちに大自然の理想的な姿を表現しようとしたものが立華である。総・大本山の御忌法要では大前机の両脇に立華を献じているが、技法が煩雑であるため、一般寺院で用いられることは稀である。
【参考】重森三玲『寺院の荘厳と供華』(東方書院、一九三四)
【執筆者:當間浩昭】