「弁才」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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べんざい/弁才
弁述・弁説の巧妙なことで、弁舌の才能にたけていること。妙弁才、無礙弁、または単に弁ともいう。『無量寿経』の四十八願のうち、第二十九願を得弁才智の願、第三十願を弁才無尽の願という。浄影寺慧遠の『無量寿経義疏』に「真妙の才弁、実名の真を弁じ巧称の妙を言うに名づく。言は能く弁了し、語は能く才巧なるが故に弁才という」(正蔵三七・一〇〇中)とあり、この弁才に四種あるとして四無礙弁(四無礙解・四弁ともいう)を立てる。
【資料】『俱舎論』二七、『維摩義記』二
【執筆者:薊法明】