「仏使」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ぶっし/仏使
仏の使者の意味で、香(香木や線香など)のことをいう。『参語集』二(『国文東方仏教叢書』随筆部第一輯四巻、名著普及会、一九九二)に「香は仏使と云う也。仏菩薩を請ずるには香をたく。芳きには仏菩薩威神を得給い、くさきには諸魔威神を得る也。香気雲と成りて虚空に遍在して、仏菩薩の所座と成る也」(六一)とある。香を焚いて仏・菩薩を迎えること、またその立ちのぼる香煙が「信心を運ぶ使い」などと表現されることから、香のことを仏の使い、仏使という。
【参照項目】➡香二
【執筆者:池田智光】