香をつまみ供えること。転じて焼香のこと。拈ねん香とも書く。「拈」「捻」とは指でつまみ取る意。『法苑珠林』一一に「手に香を捻じ、彼の鑪中ろちゅうに付す」(正蔵五三・三六八中)とある。禅宗では、拈香して、香語を唱えることを拈香文という。
【参照項目】➡香二
【執筆者:八橋秀法】