操作

「伝目」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
(1版 をインポートしました)
 
(相違点なし)

2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版

でんもく/伝目

伝法の条目のこと。聖冏五重指南目録』には五五箇条の伝目として、初重に四箇条と知残しりのこし一箇条、二重に総別三七箇条と云残いいのこし一箇条、三重に一箇条と書残かきのこし一箇条、四重に二箇条と云残一箇条、五重に六箇条と書残一箇条を挙げている。室町期以後は戦乱などの影響から次第に略式化され、道誉貞把と感誉存貞によって箇条伝法が行われるようになる。すなわち、道誉流は五箇条ないし八箇条(浅学相承)と九箇条ないし一一箇条(碩学相承)、感誉流は九箇条(浅学相承)と五箇条(碩学相承)である。現在は感誉流の伝目が用いられている。


【参考】恵谷隆戒「近世浄土宗伝法史について」(『浄土教の新研究』山喜房仏書林、一九七六)


【参照項目】➡箇条伝法伝法


【執筆者:工藤量導】