「貞伝集」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ていでんしゅう/貞伝集
二巻。『心伝集』ともいう。有誉明貞口筆、了暁撰。本書は聖冏の弟子である明貞に相伝した法義を、了暁が筆記したものという。本書の内容をみると明貞の相伝のみならず、聖聡から了暁へ相伝したものや訓公が筆記したものなどその構成は混乱している。また本書の性格は宗典関係にとどまらず、歌書、国書にまで及んでいる。今岡達音は『貞伝集』の中から伝法に関するものを抜き出し、再構成したものを「類聚貞伝集」として翻刻したほか、昭和一〇年(一九三五)に近江屋書店からガリ版刷りで出版している。
【参考】今岡達音「類聚貞伝集」(浄土学九、一九三五)
【執筆者:石川達也】