「惣別二願抄」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
そうべつにがんしょう/惣別二願抄
一巻(欠落あり)。撰者不明。奥書に宝治二年(一二四八)乗空書写とある。阿弥陀仏の本願に総別があるが、念仏往生は別願中の別願であり、諸行往生は総願であることを説いた書。金沢称名寺の刻印を持つ金沢文庫所蔵の写本のみ伝わっており、書写した乗空がいかなる人物であるか不明であるため定かではないが、九品寺流長西門下の者によって撰述されたと推察される。
【参考】塚本善隆「金沢文庫所蔵浄土宗学上の未伝稀覯の鎌倉古鈔本」(浄土学二、一九三三)
【執筆者:石上壽應】