「造像銘」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
ぞうぞうめい/造像銘
仏像自体ないしはその付属物に記され、製作に関連した様々な内容の銘文を総称したもの。必ず記されるわけではなく、その内容や記される箇所も時代や地域によって様々である。古代の日本においては、作者の私的な署名などはほとんど見られず、製作に至る経緯や願文が記されている場合が多い。平安時代後期以降、次第に仏師が仏像は自分の作品でもあるという意識を持ち始めるのか、自らが製作した旨を署名する例が現れる。特に仏師快慶は晩年にいたるまでこまめに造像銘を記しており、その活動のあとを辿ることができる。
【執筆者:近藤謙】