1首に掛けて用いる方形の袋。頭陀はこの場合、乞食行のことで、托鉢などするときに、経巻や法具、施物などを入れる。2葬具、死装束しにしょうぞくの一つ。僧侶の姿になぞらえて浄衣(経帷子きょうかたびら)を着せた遺体に、六文銭などを入れて首に掛ける。三衣袋さんねぶくろと称して、血脈を入れることがある。
【参考】『葬送習俗語彙』七四(国書刊行会、一九七五)
【参照項目】➡頭陀、死装束、葬具
【執筆者:當間浩昭】