禅宗からきた仏教語で垂説示衆すいぜつじしゅうの略称。師家しけとよばれる、一般修行僧を導くのにふさわしい学徳を備えた者が弟子や大衆に教えを説きわからせること。示衆、垂語、垂誡などともいう。垂示の儀式があるときは侍者がその前夜、座位を記した照牌しょうはいを出し垂示のあることを大衆に知らせる。浄土宗においては、現在、門主あるいは大本山法主が教えを説き示す際に垂示ということばを用いている。
【執筆者:慶野匡文】