「十二処」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
じゅうにしょ/十二処
六根と六境をあわせた一二の法のこと。十二入ともいわれる。処はⓈāyatanaの訳語であり、『俱舎論』に「心・心所法の生長門の義、是れ処の義なり」(正蔵二九・五上)といわれるように、心と心の働き(心所)を生じさせるものの意。すなわち認識器官(能力)である眼・耳・鼻・舌・身・意の六根と、その対象である色・声・香・味・触・法の六境が接触することで心とその働きが生ずるので、これら一二の法は十二処といわれる。
【参照項目】➡六根・六境・六識
【執筆者:石田一裕】