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十二処

提供: 新纂浄土宗大辞典

じゅうにしょ/十二処

六根と六境をあわせた一二の法のこと。十二入ともいわれる。処はⓈāyatanaの訳語であり、『俱舎論』に「心・心所法の生長門の義、是れ処の義なり」(正蔵二九・五上)といわれるように、心と心の働き(心所)を生じさせるものの意。すなわち認識器官(能力)であるげんぜつしんの六根と、その対象であるしきしょうこうそくほう六境が接触することで心とその働きが生ずるので、これら一二の法は十二処といわれる。


【参照項目】➡六根・六境・六識


【執筆者:石田一裕】