「神棲安養賦」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
しんせいあんにょうふ/神棲安養賦
一巻。宋・延寿撰。成立年次不詳。延寿の生存期から、おそらく一〇世紀中頃の成立か。禅浄一致の立場から、自らの信仰体験をありのままに綴ったもので、同じく宋代に成立した要文集『楽邦文類』五に収録され伝わっている。「浄土三部経」などの要語を用い、さらに諸々の往生集を引用して、西方浄土の荘厳、阿弥陀仏の不可思議を讃歎している。この賦は唐代以降に流行した律賦の形式で、散文の中に対句・押韻が散りばめられており、延寿の学識の高さが窺える。なお『楽邦文類』には宗暁の讃文と呉越王銭俶「進安養賦奉制文」が付されている。
【所収】『楽邦文類』五
【執筆者:石上壽應】