「聖人」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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しょうにん/聖人
智徳を具えた僧の敬称。聖ともいう。平安期に成立した往生伝の類には、「聖人」と「上人」を区別なく使用する例が見られるが、やがて民衆の教化や社会事業など、民間を中心に活動する僧を「聖」と呼ぶようになり、このような徳を積んだ僧を「聖人」と呼ぶようになった。初期浄土宗教団の成立には念仏聖が大きく関わっていたことが指摘されている。
【参考】伊藤唯眞『聖仏教史の研究』上下(『伊藤唯眞著作集』Ⅰ・Ⅱ、法蔵館、一九九五)
【参照項目】➡聖
【執筆者:編集部】