「三時知恩寺」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版
さんじちおんじ/三時知恩寺
京都市上京区新町通上立売南入ル。浄土宗特別寺院。比丘尼御所の一つで、入江殿とも称す。寺伝によると、後光厳天皇皇女見子(入江内親王)が宮中に安置する俊芿将来の善導大師像を得て、崇光天皇の御所入江殿を賜り、これを寺に改め、足利義満の娘覚窓性仙を開基にして知恩寺と号したという。寺名の「三時」は、宮中では六時の勤行は修しがたく、晨朝・日中・日没の三時のみの勤行を行ったためである。明治四年(一八七一)御所の称号は廃止され、尼門跡と称して現在に至っている。寺宝の近衛予楽院(家熙)画像、同筆『阿弥陀経』は国の重要文化財である。
【執筆者:宇高良哲】