「西方径路」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版
さいほうけいろ/西方径路
一巻。俊鳳(一七一四—一七八七)著。宝暦三年(一七五三)刊。法然の『一枚起請文』と証空の『白木法語』に依り、口称の一行三昧を強調した法語。本文に「ただ一すじの南無阿弥陀仏がそのまま西方の径路なれば唱ふる声こそ往生のみちしるべなり」と念仏行者の姿を示している。あわせて念仏行者の悪無過の思想に対して「罪人は往生すれども罪業は往生の障なり」とあり、戒と念仏の肝要を述べている。
【参考】上田良準「俊鳳和尚の思想と行実」(日仏年報二六、一九六一)
【執筆者:中西随功】