「権化」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
ごんげ/権化
仏や菩薩が衆生を救済するために、種々の姿に化してこの世に現れること、あるいはその姿。応現、権現ともいう。日本では、本地垂迹の考えによって日本の神のその本地は仏であり、日本の衆生を救うために仮に神の姿として現れたと考えられた。また、平安時代の『栄花物語』では、多くの寺院を建立し作善を行った藤原道長について、聖徳太子や空海の生まれ変わりである「権者」ととらえている。
【参考】村山修一『本地垂迹』(吉川弘文館、一九七四)
【参照項目】➡本地垂迹
【執筆者:工藤美和子】