「黒谷本坊」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:22時点における最新版
くろだにほんぼう/黒谷本坊
法然が信空に付属した比叡山西塔黒谷の坊舎。『漢語灯録』一〇『没後遺誡文』には、法然が信空に「黒谷本坊(寝殿雑舎)」(昭法全七八四)を付属することを記す。『古徳伝』三に叡空が臨終のときに譲状を書き法然に本尊・聖教等ことごとく付属したことを記すことから、法然に黒谷の青龍寺や報恩蔵などの坊舎の所有権があったことが想定される。さらに「寝殿」が子院の法然坊を指すとすれば、黒谷本坊は本院の青龍寺とみなせる。
【資料】『山門堂舎由緒記』(『天台宗全書』二四)
【参考】中野正明「『没後遺誡文』について」(『増補改訂法然遺文の基礎的研究』法蔵館、二〇一〇)
【執筆者:山本博子】