「般舟三昧経」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2025年7月11日 (金) 06:38時点における最新版
はんじゅざんまいきょう/般舟三昧経
一巻本と三巻本。ともに支婁迦讖訳。梵本は断簡のみ現存し、チベット語訳と漢訳が現存。Ⓢpratyutpanna-buddha-saṃmukha-avasthita-samādhi-sūtraⓉda ltar gyi sangs rgyas mngon sum du bzhugs pa’i ting nge ’dzin ces bya ba theg pa chen po’i mdo。経録では『開元釈教録』以降のものに見え、後漢・光和二年(一七九)の訳出とされる。漢訳経典の中でも最古層に位置する経典であり、漢訳浄土経典の中でも最古のものである。戒を持ち、西方阿弥陀仏を念じ、見仏を得るという行が中心に説かれている。善導の『観念法門』に六部の往生経の一つとして取り上げられている(浄全四・二二七下)。失訳『抜陂菩薩経』、闍那崛多訳『大方等大集経』賢護分(正蔵一三)はこの経の異訳。
【所収】正蔵一三
【参考】望月信亨『浄土教の起原及発達』(共立社、一九三〇)
【参照項目】➡般舟三昧
【執筆者:郡嶋昭示】